おさかなドーム

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おさかなドーム

おさかなドームの4つの特徴をご紹介

暖気は上昇し冷気は下がる性質と空調を利用して、夏場でも常に室内温度を20度前後に保つように工夫され、鮮度保持を行っています。

天井に透過性の幕を使用して太陽光を取り入れ、節電省エネによるコストを削減しています。

作業環境をよくすることで魚の品質を保つ工夫がなされています。

施設の床に傾斜をつけることで立替処理に使用した水は傾斜最深部の溝へ集まるため、床は清潔に保たれます。

HACCPの考え方を導入したおさかなドーム

実際に口に入れる食品を選ぶ際に考慮される点はどこでしょうか?鮮度や安全性など重視しておられる方も多いことと思います。魚は漁から食卓に並ぶまで多くの人の手を経由しています。ですから、食品の安全を確保するためは、それぞれの段階で徹底した安全管理を行う必要があります。

平成7年に食品衛生法が改正され、加工食品の衛生管理にHACCPシステムの考え方が導入されるようになりました。その考えを鮮魚流通にいち早く取り入れ、高度衛生化に対応した初めての立替施設が「おさかなドーム」です。松浦魚市場内にあり、魚の品質の向上と作業環境の改善に一役買っております。

「H」Hazard(危険、危害) 「A」Analysis(分析) 「C」Critical(重要な) 「C」Control(管理) 「P」Point(点)

1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式で、英語の頭文字をとった略称で、「危害分析重要管理点」と訳されています。

おさかなドーム内のご紹介

〜セリ落とされた魚をおさかなドームへ〜

セリ落とされ、出荷する魚は、おさかなドームへ運ばれます。


おさかなドームへ運ばれてくる

運ばれてきた魚をカゴへ移す

〜殺菌された冷海水へ〜

使用海水を殺菌化、水揚げ物に対して殺菌冷海水を用いて、よく洗い鮮度を保たせます。


計量を行ないます

殺菌冷海水を用いて鮮度を保つ

〜おさかなドームのロゴマーク入り出荷箱へ〜

立替えられた魚は、全国各地へ出荷されます。


おさかなドームのロゴマーク入り出荷箱へ立替え

おさかなドームから出荷直前の鮮魚

おさかなドームとは

松浦魚市場の既存売場施設は、卸売市場整備計画に基づき施設整備を進めました。しかしながら、増設により整備を行なったため、施設用地が狭い状況にありました。そこで、現在、立替場所として利用している卸売場を、本来の目的である荷捌施設として活用し、荷揚、選別、セリの迅速化と効率化並びに、作業環境の改善を図ることを目的に施設整備を図りました。

この施設「おさかなドーム」は、衛生環境を保つため密閉型とし、外気の直接流入の防止、空調設備の導入により一定の室温管理を行い、産地市場における衛生的な環境を創出し、HACCPの考えや姿勢を取り入れた施設整備を行なっています。さらには、立替作業等への殺菌冷海水導入により、消費者に高鮮度で安全・安心な食料を供給し、松浦ブランドの確立、魚価の安定へと結びつけることを目指しています。
加えて、福祉施設を併設し、近海漁業者の一助としての機能も有します。

おさかなドームの詳細

おさかなドーム案内

売場施設(買荷保管積込所)

  • 場内温度を20度前後に設定
  • HACCPの考えを取り入れた施設
  • 衛生区画の設定
  • 物流動線を明確化:ワンウェイ方式
  • 場内を密閉した空間とする:前室など二重扉の採用
  • 場内無柱による空間をつくる
  • イニシャルコスト及びランニングコストの削減を行なう
    (屋根材に膜を採用し照明代を削減、雨水を再利用し屋根に散水し空調費を削減)

市場管理センター(管理事務室、会議室、福利厚生施設)

  • イカ釣船団などの休憩施設
  • 既存施設とのネットワーク化(LAN配線)